溶連菌(溶血連鎖球菌)感染症について

 

溶連菌(溶血連鎖球菌)感染症について

  • 溶血連鎖球菌(溶連菌)は、人の粘膜などに感染をおこし、様々な病態を引き起こします。
    代表的なものとしては、A群β溶連菌とB群溶連菌があります。
    このうち、B群溶連菌(GBSと略されることもあります)は、産道に多く存在し、一般には無症状ですが、出産のときに新生児が感染すると敗血症などの重篤な状態に陥ることがあります。(このため、妊産婦検診では培養を行い、GBSが確認されると抗生剤の投与や産道の洗浄を行います)

    一方、A群β溶鎖菌(GAS)は、咳やクシャミなどの飛沫感染で人から人へ感染をしていきます。
    私たちが日常の生活で溶連菌と称するものは、こちらのことが一般です。
    上気道(鼻粘膜や咽頭粘膜や扁桃腺)に感染を引き起こし、発熱・のどの痛み等を引き起こします。腹痛や頭痛、倦怠感などの症状を伴うこともあります。また、発熱から数日して発疹・眼球結膜の充血・手足の発赤がすることもあります。

    また、頻度としては多くないのですが、敗血症や急激な循環不全に陥る劇症型溶連菌感染症といった病態になることもあります。(原因は不明です)
    溶連菌感染症の診断は、臨床症状・経過、地域での流行状況から下されます。咽頭からの細菌検査や溶連菌抗原検出キットなどが診断の補助として行われます。また、急性期から数週間以上時間がたっている場合には、血液検査で溶連菌抗体価の上昇が診断の役に立ちます。

溶連菌(溶血連鎖球菌)感染症の治療

  • 治療は一般に抗生剤の投与がなされます。
    通常の溶連菌感染症では、経口抗生剤(ペニシリン系抗生剤では10日間、第2世代セフェム系抗生剤では5日間)の内服を行い、外来での経過観察をします。咽頭扁桃などの上気道に菌がいるため、うがいも有効です。
    周囲への感染も考えられるため、保育園や学校での出席停止となりますが、抗生剤の適切な投与が行われ、熱などの症状が落ち着いていれば1~3日で登校許可となります。
    (劇症型の場合は、急激に全身状態が悪くなるため、入院での集中治療が必要になります。)

    溶連菌感染症では、発熱などの急性期の治療が終了し、症状が落ち着いた後もリウマチ熱や腎炎(急性糸球体腎炎)などの二次的疾患(合併症)に注意する必要があります。これらの疾患は、溶連菌感染後、数週を経て発症します。
    このため、発症後も定期的な診察や尿検査などを行い、チェックしていきます。(当クリニックでは、発症後2週と4週目に診察と尿検査を行っております)

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